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タイニーハウス


アメリカで数年前からブームになり、日本でもじわじわと注目されているらしい、「タイニーハウス」を体験してきました。 大きな家がステータスを表し、ものをたくさん持つことが豊かとされてきたアメリカで、このようなムーブメントが起きるのは、興味深いです。

タイニーハウスに詰まった「豊かで小さな暮らし」は、実際にそこに身を置いてみると、身体の感覚全てが、直感的に、これは快適だ!と思わせる不思議な魅力がありました。 小さな空間、というのは、身体にとって、安心感や居心地の良さ、本能的に落ち着ける空気があるのかもしれません。そのサイズには個人差があるのかもしれませんが、今回見学させて頂いたタイニーハウスは、平均的日本人サイズの私にはちょうど良い居心地のサイズでした。

例えば、これは3畳の広さの和室。

座って手の届く範囲に、襖や窓があり、すぐ傍に外の景色が感じられます。

寝るのにも、読書するのにも、外の景色を眺めながら寛ぐのにも、十分な広さに感じました。

こちらはキッチンと小さなダイニングテーブルが備わったもの。

キッチンを振り返れば、すぐにダイニングテーブルがあり、こちらも両手を広げれば、どちらにも手が届いてしまう広さです。

窓からの景色を眺めながら、このこじんまりとしたテーブルで過ごす時間は、とても楽しそうです。

キッチン奥の水回り。シャワーと洗面台、トイレが備わっています。 清潔に過ごすために、これだけあれば満足できそうです。

これだけ小さな家ですから、自分たちの身体と日々の生活の道具のほかは、入りません。

でも、使わないものや忘れ去られたものがたくさん詰まった大きな家よりも、ずっと身軽で自由で、どこへでも行けそうな、この小さな住まいにワクワクしてきます。

このタイニーハウスは簡単に移動ができ、気に入った土地、好きな景色のところへ行けます。

土地を所有しなくても、借地で十分かも知れません。 ものを持たず、土地も所有せず、自由で、小さく、豊かな家。

こちらのタイニーハウス、東京での展示のあとは、高速道路にのり、山口県まで移動するそうです。

終の棲家はこんなところで、ものを手放し、小さく、自由に暮らしてみたい、と思えた体験でした。


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