都会の憩い
地下鉄大手町駅のエスカレータを上ってすぐのところに見えてくるこの建物。木々の間から覗くガラス張りの建築はアマンリゾートのデザインで知られるケリーヒル設計のもの。
大手町の森はこの背後にもずっと広がるのですが、エスカレータに続く歩道で木々の連なりはここでいったん途切れます。もう少し歩道を建物から離してあげれば、より深い木々の風景があちらから望めたのに、ちょっともったいない・・・
ですが、店内に入るとこの通り、大手町の駅からすぐのところにいることを忘れてしまいそうな空間が広がっています。カウンターの向こうに広がる調理スペースの背面は総ガラスで、まるで森の中で調理しているようです。
カウンター上に連続するペンダント照明も透明ガラスでつくられたシンプルなもの。フィラメントの灯りが優しくカウンターを照らしています。カウンターは柔らかな肌合いに表面仕上げされた石。
テーブルの上にはハスの葉を模したトレイとナプキンが置いてありましたが・・・
このナプキン、麻でパリッとアイロンがかかっていて、涼やかでとても気持ちの良い肌触りでした。
ナプキン一つで、その後の飲食が、とても心地良くなることを実感しました。
飲食店では、椅子やテーブルなど、身体に触れる範囲のインテリアで居心地が左右されますが、ナプキンもまたしかり、と思える体験でした。